このように、株主の提案や質問への回答は、価値創造の原則に帰結するケースが多いが、投資家の最大の関心はそれをどう実現するかである。この具体案を総会で回答することは少ないと思われるが、その要は「投資」であることは論を俟たない。なぜなら、投資は「ROIC」だけではなく、「成長」の要因でもあるからである。総会で「ペイアウト」よりも「投資」に配分すると回答する経営者が多いことはこの証左である...
日本で多く見られた親子上場は、コーポレートガバナンスを重視する動きが強まる中で解消が進んできた。しかし、15の上場子会社を抱える流通最大手のイオンは投資家に対し、親子上場の利点を積極的に発信。その流れとは一線を画している。