コーポレートガバナンスは、プリンシパルである株主のエージェントである経営者が株主の利益に反する行動をとることによって生じる損失である「エージェンシーコスト」を最小化する理論であるため、経営者に株主の利益を向いた経営を規律付けることが重要であるが、わが国は、株主が取締役会に大きく権限を委譲する「取締役優位モデル(director primacy model)」である米国と異なり、株主の権限が強い「株主優位モデル(shareholder primacy model)」であり、米国のように招集通知に記載が...