川上善兵衛は1868年、越後高田の大地主・川上家の長男として生まれた。幼名は「芳太郎」。代々、川上家では当主が「善兵衛」を継いでいて、岩の原葡萄園の創業者である川上善兵衛は6代目にあたるという。
その善兵衛が岩の原葡萄園を創業したのは、二十歳そこそこの1890年のこと。当時、越後高田では豪雪に悩まされながら米づくりに苦慮する農家が多く、善兵衛は明治期の殖産興業の理念に突き動かされ、「郷土で米に代わる産品を」と高い志を抱いたようだ。
当時の逸話がある...
1974年2月24日、滋賀県近江八幡市に本社を置く近江兄弟社が会社更生法を申請し主力商品のメンソレータムはロート製薬に譲渡された。その後、数多くの建造物を遺した創業者ヴォーリズの遺志を継いで同社は復興を果たす。