
着実に市場を固め、成長してきたサントリーのワイン事業。かたや、その関連会社としての株式会社岩の原葡萄園の経営はどうだったのだろうのか。
岩の原葡萄園は戦後の混乱期を乗り越え、独自の流通ルートでワインを販売し、1976年には特約店を設けて本格的に流通網をつくっていった。しかし、経営的には順調とはいえるものではなかったようだ。特に1990年代には、かなり厳しい状況に立たされた。赤字、不良在庫、借入金の利子負担、人材難……と、多くの中小企業が直面する苦境で、改善の糸口がなかなか見出せない状態だったといわれる...