「仮想通貨」新規参入意向企業が5カ月で1.6倍の160社に
仮想通貨交換業に新規参入の意向を持つ企業が160社超に達していることが、金融庁の調べで分かった。4月27日に金融庁が公表した資料では100社程度だったため、この5カ月ほどで1.6倍に増えたことになる。
仮想通貨の保管場所にはホットウォレットのほかにコールドウォレットと呼ばれるものがある。これはインターネットにつながっていない記憶装置のことで、インターネットから切り離されているため、ハッカーによる攻撃を受けることがなく、不正流出などは起こらない。
このため多くの仮想通貨取引所では入出金に必要な一部の仮想通貨をホットウォレットに保管し、他はコールドウォレットで保管していると思われる。
コールドウォレットには、必要な情報を紙に書き出したペーパーウォレットや、USBのような専用の機器に必要情報を記録させるハードウェアウォレットがある。
コールドウォレットはインターネットにつながっていないため安全だが、情報を記録した紙や機器を紛失する危険性があるほか、インターネットにつながっていないため支払いなどには使いにくい面がある。
仮想通貨をやり取りするためにはホットウォレットは不可欠であり、同時にセキュリティーレベルをどれだけ上げてもハッカーからの攻撃に対する不安を払しょくすることはできない。
テックビューロから流出した仮想通貨約70億円分のうち顧客からの預かり分は45億円で、テックビューロ保有分は25億円。顧客がテックビューロに預けずに自身で保管していたら、被害金額は少なくなっていたはずだ。
当面、仮想通貨は取引所には預けずに、自身がコールドウォレットで管理するのが、手間はかかるが安全な方法と言えそうだ。
文:M&A Online編集部
仮想通貨交換業に新規参入の意向を持つ企業が160社超に達していることが、金融庁の調べで分かった。4月27日に金融庁が公表した資料では100社程度だったため、この5カ月ほどで1.6倍に増えたことになる。