潤沢な現預金と共に 長期的な戦略的M&Aを行う

 また一方で、クックパッドの財務面に着目すると、一定水準の流動性を保ちつつ投資を行っていることが分かる。15年6月時点では現預金が資産に占める割合は38%と、高い水準にある。

(単位:百万円)

 これに加えて、14年4月期までは買収に掛かる資金調達も自社のキャッシュフローの範囲で実質的には賄うことができている点からも、財務状況とのバランスが非常によい。

 さらに14年11月には、M&Aと新規事業立ち上げ資金に充当するために最高100億円超の公募増資を行うと発表した(最終的には時価総額1400億円に対して86億円の増資を行った)。増資による資金の投資対象の第1号案件がNetsila(13億円)であり、第2号案件がみんなのウェディング(28億円)であった。

 増資により調達した資金(86億円)と2件のM&Aに投じた資金(41億円)を比べると、まだ投資余力がある。同社の手元資金が15年6月末時点で87億円に達することから見ても、今後も積極的な買収を続けていくことが予想される。

この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

まとめ:M&A Online編集部