営業利益率40%のビジネスモデル

 クックパッドの収益源は、プレミアム会員(クックパッドのすべての機能が利用可能、月額税抜280円)からの会員料、サイト内の広告料がメインとなっており、営業利益率40%もの数字を上げている。創業から8年間、05年4月期までは赤字経営であったが、事業をじっくり育ててきたと言えるだろう。M&Aにおいても、海外事業の黒字化は買収から5年をめどにしていることもあり、長期的な視野に立ってM&Aを行っている。

 上記グラフのように、一度市場を占有し、売り上げを確保できるようになれば、急速に収益化に成功してきたこれまでの経験が、買収を判断する材料になっている。

 一方で、15年7月には、クックパッドの買収案件としては過去最大の投資額28億円を投じて、みんなのウェディングの株式26.88%をTOBで取得し、支配力基準により子会社化した(クックパッドの穐田代表執行役がみんなのウェディングの株式13.13%を保有している)。みんなのウェディングは、結婚に関する口コミサイトなどを運営する企業で、直近期において、売上高が年率50%近くの成長を果たしている。みんなのウェディングは前述したコーチ・ユナイテッドとは対照的に、収益モデルとしてはフリーミアム・モデルを軸とし、主たる収益は広告収入によるものである。その点では、買収の主目的はサービスラインアップの強化と、クックパッドとの連動による相互送客を行うことでPV(ページビュー)向上にあると推測される。

 この買収が特徴的なのは、既に強固な個人顧客基盤を構築し、収益化が果たされているところに高額な買収資金を投入した点にある。クックパッドが、いよいよインターネット上の生活インフラ確立のために本腰を入れ始めたことがうかがえ、今後さらなる大型案件への投資が期待される。