Yoshimura Food Holdings K.K.
全国で3900社近くを数える上場企業のうち、2022年に最も多くのM&Aを手がけたところはどこか? M&A Onlineが適時開示情報をもとに調べてみた。
2022年12月のM&A件数(適時開示ベース)は84件と前年同月を10件上回り、5カ月連続で増加した。国内案件が増勢を維持し、海外案件も年間2番目の高水準だった。1~12月累計は前年比72件、率にして8.2%増の949件で、前年(877件)に記録したリーマンショック(2008年)後の最多を大幅更新した。
食品の製造や販売を行う中小企業をグループ化しているヨシムラ・フード・ホールディングスが強気だ。同社の2021年2月期第1四半期の最終利益は99.7%減のほぼ0に落ち込んだが、通期の最終利益見通しは前年度比約2.3倍の4億2000万円を掲げる。
新型コロナウイルスの感染拡大が企業活動のさまざまな場面に影響を及ぼしている。27日はバッグ・ジュエリーで知られるサマンサタバサジャパンリミテッドが5月下旬に予定していた定時株主総会を6月下旬に延期すると発表した。
M&Aの中止や延期がここへきて相次いでいる。東証の「適時開示」ベースで調べたところ、1月だけで買収中止が2件、延期が1件あった(24日現在)。2018年は年間を通じてM&A中止は3件(うち1件売却)に過ぎず、年明け以降の突出ぶりが目立つ。
学生レポーター・山口萌さんがヨシムラ・フード・ホールディングスの吉村元久社長に話しを聞きました。吉村社長は「半年で3件のM&Aを行いたい」とM&Aに前向きな姿勢を示し、「日本のスイーツの会社にグループに入ってほしい」との戦略を披露しました。
ヨシムラ・フード・ホールディングスが中小食品会社を次々に傘下に収めている。食品業界に特化して、経営に行き詰まった企業のM&Aを繰り返し、グループで相互補完・相互成長する独自のビジネスモデルを作り上げた。躍進を遂げる同社を要ウオッチ!
2017年の食品業界は大小合わせて20件強(発表ベース)のM&Aを数える。1年を振り返って、1000億円を超えるような大型案件はなかったものの、食品各社のM&Aへの意欲は旺盛といえる。