家業の燃料卸問屋を譲渡し彫刻家に転身 薬師寺一彦さん(上)
芸術家になる夢が破れて、普通の会社に就職したり実家の商売を継ぐというのはよくあるが、薬師寺さんは真逆のパターン。いったん継いだ家業を捨て、プロの彫刻家になった。
大宮 知信
| 2018/2/5
2018.02.05
「僕が創ったものが変わっていたので、幸い最初の個展からそこそこ売れました」
芸術系の教育機関とは無縁。独学で製作技法を身に付け、発表の場も自力で開拓した。「芸大を出た人のように、師匠とかだれかが引き上げてくれるようなことは一切ありませんので」百貨店を中心に年間2、3回個展を開いている。新宿・伊勢丹の個展は好評を博し、その後10数回も続いた。有名な漫画家や演劇界の関係者などセレブのファンも多い。
「燃料卸問屋の仕事は役に立ちました...
芸術家になる夢が破れて、普通の会社に就職したり実家の商売を継ぐというのはよくあるが、薬師寺さんは真逆のパターン。いったん継いだ家業を捨て、プロの彫刻家になった。