時代別 「明治」創業が6割

 創業年の時代別では、最多が「明治」の2万1,773社(構成比65.8%)で、6割を占めた。次いで、「大正」6,730社(同20.3%)、「江戸」4,164社(同12.5%)、「室町」132社(同0.4%)の順。
 「明治」は、封建制度の江戸時代から文明開化で西洋文化が流れ込み、西洋化・近代化が目覚ましかった時代だ。政府主導で殖産興業が推進され、各地で様々な企業が誕生した。
 1872年(明治5年)に日本初の鉄道路線が開業し、富岡製糸場(群馬県)が国策事業として創業され、生糸輸出など海外貿易にも力が注がれた。日本銀行が創立された1882年(同15年)には輸出が輸入を上回り、日本の貿易立国の基礎を築き上げた時代でもあった。


地区別 最多は「関東」、老舗率は「北陸」がトップ

 地区別の老舗企業数は、「関東」が1万23社(構成比30.3%)で最も多かった。以下、「近畿」5,970社(同18.0%)、「中部」5,110社(同15.4%)と、大都市圏で6割(同63.8%)を占めた。最も少なかったのは「北海道」の962社(同2.9%)だった。
 前回調査(2012年8月)から老舗企業の増加をみると、最多は「北海道」で前回調査に比べ33.9%増(718→962社)だった。次いで、「九州」の同24.4%増(2,297→2,858社)、「近畿」の同21.5%増(4,912→5,970社)、「関東」の同21.4%増、「東北」の同20.9%増の順。この5地区が全国平均(20.5%増)を上回った。
 老舗率(企業数に占める老舗企業の割合)は、「北陸」が2.1%でトップ。北陸は眼鏡枠製造の福井県(老舗率2.3%)、加賀藩前田家の城下町として発展した石川県(同2.0%)、薬売りとして有名な富山県(同1.9%)と、各県が全国平均を上回った。
 次いで、「東北」の1.8%で、温泉のほか鋳物で歴史のある山形県(同3.3%)、林業や関連産業が発展した秋田県(同2.3%)、酒蔵が多く安土桃山時代に始まった会津塗で有名な福島県(同1.9%)が牽引した。
 最も低かったのは「関東」で0.80%。老舗企業数は最も多いが、戦後の経済成長に伴い設立された企業が多いとみられ、老舗率を引き下げた。