――譲渡に際し、どのような条件を希望されましたか?
経済的な条件もありましたが、個人的に重視したのは「買い手はプロステージを本当に必要としてくれるのか?」という点でした。その想いを相手が強く持ってくれていないと、M&Aの交渉途中で破談になってしまうのではないかという不安もありましたし、私も20 年以上やってきた会社を譲渡するのですから、相手に喜んでもらって達成感みたいなものを得たかった。それで相手がどのような意図で買収を検討し、どれだけ必要としてくれるかという点を重視しました...
M&Aというと海外を舞台にした大がかりなもの、と考える人も多いが、国内の中小企業でも実は盛んに行われている。後継者不在の地方都市にて、ドラッグストアチェーンを営む夫妻の例を見てみたい。