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【現場の声】アルバム、手帳などの製本業界のM&Aとマネジメント

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ナカバヤシの「フエルアルバム」はベストセラーに

アルバム、手帳の製造販売、製本事業などを行うナカバヤシ<7987>は、これまで多くのM&Aを手掛けてきた。同社のM&A責任者として数々の買収を成功させ、また買収後は当該企業の社長に就任し確実に軌道に乗せてきたのが銀行出身の岡野秀生氏だ。

今回は、M&Aの専門家が、岡野氏に企業買収やその後のマネジメントについてお話を伺った。

事業の多角化にM&Aを活用
重視するのは既存ビジネスとのシナジー効果

ナカバヤシの事業内容や取り扱い商品について教えてください。

 ナカバヤシは特殊な製本がルーツの企業であり、もともとは図書館製本(※)を主業としていました。中高年以上の方にとっては、大ヒットしたアルバム「フエルアルバム」のメーカーとして認知度が高いと思います。

 現在は事業の多角化を進めており、印刷・製本関連事業やアルバム・手帳といった文具・紙製品事業だけでなく、オフィス用シュレッダーを中心とした事務機器関連事業、チャイルドシートなどのベビー&シルバー関連事業、人材派遣事業なども手掛けています。

※図書館製本/図書館用に長期保存を目的とした製本方法。雑誌など一度出版されたものを再度製本する合本製本、書類や論文などの製本、古くなった所蔵本の修理・修復製本などがある。

事業の展開にM&Aを活用する際の方針は?

 基本的に、弊社グループの既存ビジネスとのシナジー(相乗効果)が得られるかどうかという点を重視しています。例えばチャイルドシート事業のM&Aは、文具事業の中で幼児向けの知育玩具を取り扱っていたことから、子ども向けの商品拡充という意味がありました。何が何でも買収しようとするのではなく、方向性はきちんと見極めています。

主力製品の一つである手帳の事業ついて教えてください

 弊社は手帳の製造にかなり古くから取り組んでおり、国内の手帳のトップメーカーを自負しています。企業や学校向けの手帳(別注手帳)が主体であり、事業拡大の契機となったのは、50 年前、1964 年東京オリンピックの競技種目や競技日程などを織り込んだ「オリンピック手帳」の製造・販売を手掛けたことにさかのぼり、今では年間1500 万冊以上を製造する国内稀有の製造ラインを有しています。

 一方で、私どもは市販手帳の分野では競合他社に後れを取っていました。フランクリン・コヴィー・ジャパン社の「フランクリン・プランナー」(※)という手帳事業は、まず高付加価値事業であったこと、「7つの習慣®」を実践するというシステム手帳としては他社商品にはない差別化されたコンテンツを有していること、認知度の高いオリジナルブランドを持つことにより弊社の市販手帳分野を拡充できること等が魅力的に感じました。

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