「富士フイルムHDが米ゼロックスを子会社化するスキームとは」しっかり学ぶM&A基礎講座(6)

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経営統合の成否は後から振り返ってみるしかない

それぞれの当事者が享受するものやその対価が高いのか安いのかを一概に判断することは難しい。ゼロックス社の第三者割当増資一つをとってみても、決して富士フイルムHDの一存だけで実施しうるものではなく、ゼロックス社における株主総会の承認が必要であるとともに、法的にも公正な条件でなければならない。

その意味で一方当事者が圧倒的に有利な条件で取引を実施することは考えにくく、結局のところ、各当事者が受ける恩恵は今後の経営統合の成否にかかっているということになろう...

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