昭和に入り、肥後銀行はM&Aを重ね、急速に拡大していった。主な吸収合併を挙げると、肥後銀行に改称した昭和3年から昭和7年の間には安田銀行から8支店・1出張所を譲り受け、昭和13年7月に芦北銀行から営業を譲り受け、昭和17年12月には小国、井芹、八代共立の3行の営業を譲り受けた。
その後、昭和10年代のうちに三池銀行、長崎貯蓄銀行からそれぞれ1支店を譲り受け、昭和20年代には筑邦銀行から2支店、鹿児島興業銀行、協和銀行、富士銀行からそれぞれ1支店を譲り受けた...
“ご当地銀行”の合従連衡史の7回目は秋田県。秋田では、2つの地方銀行がしのぎを削っている。明治期に設立された国立銀行の流れをくむ秋田銀行と、同じく明治期に秋田・横手地方に設立された私立銀行である増田銀行の流れをくむ北都銀行である。