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阪神・阪急経営統合(その2) 「深める沿線、広げるフィールド」

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実は阪急にとっても魅力的だった阪神の資産

 阪急HDにとっても、梅田駅前に多くの資産を有する阪神電鉄は魅力的であった。阪急は、バブル経済崩壊後、大阪市西淀川区の開発計画が頓挫するなどして、負債が膨らんでいた。ところが阪神電鉄は、沿線に優良な資産をもち、財務状況は健全で、西梅田地区の再開発に取り組んでいた。

 当時社長であった手塚昌利氏によれば、西梅田地区の再開発事業は「阪神グループ挙げての21世紀への新しい挑戦」であり、「西日本の表玄関である大阪にふさわしい世界水準の街を創造」することであった...

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