「Apple Watch Series 7」はiPhoneシリーズ同様に1年ぶりの新モデル投入だ。健康志向の高まりと共にウェアラブル端末市場は活況を呈しており、今後も1年ごとのモデルチェンジとなりそうだ。Series 7で注目すべきは画面の大型化だろう。本体の大型化と併せてベゼルを狭くし、前モデルに比べて画面が約20%も大きくなった。画面を保護するクリスタルガラスは前モデル比で50%厚くなり、耐久性も向上した。
バッテリー駆動時間は前モデルと同じ18時間だが、充電速度は33%速くなり45分間で0%から80%まで充電できるという。期待された血糖値や血圧、体温なといった新たなヘルスセンサーは搭載されなかった。価格は発表されていないが、前モデルと同レベルと予想される。大幅な値上げや値下げはないだろう。
来年発売される「Apple Watch Series 8」では新たなヘルスセンサーが追加される見通しで、血糖値や血圧、体温などを常時モニターしたいユーザーは「待ち」かもしれない。だが、こうしたヘルスセンサーは医療機器の規制を受け、発売後直ちに利用できない可能性もあることに留意しておきたい。心電図センサー機能は2018年9月発売の「Apple Watch Series 4」から搭載されていたが、日本で利用できるようになったのは2021年1月からだ。Series 8が新たなヘルスセンサーを搭載したとしても、すぐに日本で使えるかどうかは分からない。
そうした将来の不透明性を考慮すれば、大画面化や充電速度の向上という使い勝手の良さを実現したSeries 7は今年買っても後悔はしないだろう。「買い」推奨だ。