【資本効率革命の波1-2】なぜROEに注目が集まるのか(1)
連載第2回は、数多くある経営指標のなかで、なぜROEに注目が集まるかについて考えてみたいと思います。
藤原 裕
| 2017/1/16
2017.01.16
一方ROEは一桁後半から20%程度に集中しています(カカクコムの45%は突出していますが)。これこそが幅広い業種に分散投資する株主や投資家が最も重視する経営指標なのです。自分たちの出したお金(株主資本)に対する毎年のリターン(当期純利益)を投資の指標とする、これは昔から投資の鉄則です。
ROEは前にも触れたように、株式会社の基本的な仕組み(株主から出資を受けて、事業に投資し、利益を株主に還元する)のもとでの経営の優劣を表す指標であり、業種・業態・ビジネスモデルの違いを言い訳にできない企業の業績指標だといえます...
連載第2回は、数多くある経営指標のなかで、なぜROEに注目が集まるかについて考えてみたいと思います。