YAMAZAKI BAKING CO., LTD.
「ポケモンパン」を製造販売するパン業界中堅の第一屋製パンが7期ぶりに営業損益が黒字化した。2023年7月に行った値上げや2022年12月末に横浜工場(横浜市)を閉鎖し生産拠点を集約した効果が現れたことなどが要因だ。
山崎製パンが業績予想を上方修正した。菓子パン部門を中心に販売が好調に推移しているのに加え、包装パン事業を手がけるYKベーキングカンパニーを連結対象とし、特別利益を計上したためだ。
2022年8月のM&A(適時開示ベース)は73件と前年同月を8件上回った。8月として70件を超えるのは2019年(同数の73件)以来3年ぶり。海外案件が今年最多の月間21件に上ったことが件数を押し上げた。1~8月累計は前年同期比15件増の588件と高水準を維持している。
カフェブームで焼きたてのパンを食べられるカフェを駅の周辺や街角でよく見かける。ところが、その店の親会社は? となるとよくわからないケースもある。関東でベーカリー&カフェを運営する「SAINT-GERMAIN(サンジェルマン)」もその1つだ。
「リッツ」「オレオ」を筆頭に、米モンデリーズ・インターナショナルとのライセンス契約を終了させたヤマザキビスケット(旧ヤマザキ・ナビスコ)。「ナビスコショック」後のヤマザキビスケット商品とナビスコ商品を編集部で食べ比べてみました。
明治ホールディングス(HD)は菓子、乳業を中心とする食品業界のリーディングカンパニー。売上高は1兆2000億円を超える。食品のイメージが圧倒的な同社だが、近年、医薬品での存在感が着実に増しつつある。その推進役はほかでもないM&Aだ。
山崎製パン<2212>は国内シェア4割を持つパン業界のガリバー企業。和・洋菓子や製菓・米菓などを合わせた連結売上高は1兆円を超える。国内で圧倒的な地盤を築く同社だが、ここへきて海外市場の開拓にアクセルを踏み込んでいる。人口減少などで国内のパン市場が縮小に向かうと予想される中、海外展開が課題で、M&Aがそのエンジン役を担っている。
製菓業界でも存在感を増してきた山崎製パン。パン業界の巨人による製菓事業への“進撃”の足跡を辿ってみました。どうやらM&Aによって人気菓子ブランドを効率よく獲得してきたようです。そして、昨年世の中に衝撃を与えた“ナビスコショック”の影響はいかに?