家業の燃料卸問屋を譲渡し彫刻家に転身 薬師寺一彦さん(中)
父が経営していた燃料卸問屋は経営が順調だったからこそ、有利な条件で売却することができた。売却時は何の展望もなかったが、幸い働いていた時の蓄えがあり、生活には困らなかった。
大宮 知信
| 2018/2/6
2018.02.06
独立して約20年。海や山の精霊がテーマの「12精霊像」の制作が当面の課題。すでに3体が完成していて、今回の個展会場にも飾られていた。思い切って会社を譲渡したのは良かったのではないか。そう言うと、薬師寺さんは「まだ道半ばです」と答えた。
「早く『12精霊像』を完成させて、多くの人に薬師寺ここにあり、という作品を見て頂きたい。そういうレベルまで到達できるかどうかは分かりませんが、歴史に残るような作品を作りたいと思っています」...
父が経営していた燃料卸問屋は経営が順調だったからこそ、有利な条件で売却することができた。売却時は何の展望もなかったが、幸い働いていた時の蓄えがあり、生活には困らなかった。