それにしても、なぜこのような異色のスイーツ系カップ麺がバレンタインデーを目前に続々と登場したのだろうか。
そこには暦との関係がありそうだ。今年は3年ぶりの平日バレンタインデー。つまりは、職場や学校などにおける義理チョコ市場が伸びる見込みが大なのだ。そして、過去最高の推計市場規模を記録した2012年のバレンタインデーも同じ火曜日。そんなゲン担ぎ的な意味でも期待が高まる日程でもある。
本命チョコとしては無理でも、義理チョコならば、こうした遊び心のある商品も話題性があり、ウケ狙いの需要がある。味は賛否両論となっても、「ガリガリ君」で知られる赤城乳業のように、コーンポタージュ味やシチュー味といった変わり種を次々と出すことでカップ麺業界全体の話題作りにもなることは確かだ。実際、SNSやブログなどでもこれらの変わり種カップ麺を食べたという投稿が目立った。
ちなみに2020年まではバレンタインデーは平日続き。今後もしばらくは、こうした奇抜な商品がカップ麺業界だけでなく世間を騒がせる可能性が高そうだ。
文:M&A Online編集部