あけましておめでとうございます。
日頃、読者の皆さまには「M&A Online」に変わらぬ声援を賜り、心より感謝申し上げます。コロナ禍との戦いは長期化し、3年目に突入することとなりました。新たな変異株が登場するなど、警戒を緩めるわけにはいきませんが、2022年がポストコロナ時代の元年になることを切に願うばかりです。
2021年のM&A戦線はコロナ禍をバネに、いち早く活況を取り戻した感があります。年間のM&A件数(適時開示ベース)は880件近くに上り、リーマンショックが起きた2008年(870件)以降の最多を記録。国内案件が高水準で推移したことに加え、外国とのビジネス往来の再開で国境をまたぐ海外M&Aが復調したことが原動力となりました。
M&Aを読み解くキーワードはDX(デジタルトランスフォーメーション)、脱炭素化…。ITによる社会・経済のデジタル変革やカーボンニュートラルは世界的な潮流といえ、M&Aに向き合う企業の背中を押す形になっています。
国内にあっては中小企業の後継者難がピークを迎える「2025年」問題の解決が待ったなしで、M&Aの活用が一層進みそうです。そうした中、昨年10月に発足したのがM&A仲介協会(三宅卓会長=日本M&Aセンターホールディングス社長)。適正な取引ルールの徹底など、中小企業が安心してM&Aに取り組める基盤整備を目的としており、今後の活動が要ウオッチです。
編集部では今年も1月末に、「M&A年鑑2022」をダイヤモンド社から出版します。昨年の全M&A(適時開示ベース)を取り上げ、金額やスキーム、業種、海外案件、都道府県、TOB(株式公開買い付け)などさまざまな角度から解説します。手元に置いていただければ、幸いです。
読者の皆さまにおきまして、2022年が良き1年になりますことを心よりお祈り申し上げます。編集部一同、M&A Onlineならではの情報発信に全力投球いたします。引き続き、ご愛顧いただきたく存じます。
M&A Online 編集長 黒岡 博明
2015年10月20日火曜日、ホテル椿山荘東京にて、ダイヤモンド社主催「M&Aによる失敗しない事業承継セミナー」が開催された。その様子をお伝えする。