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外食経営のトレンドは「金太郎アメ」から「水アメ」型に変わっているのかもしれない

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■外食企業は時代に合わせて形を変える水アメ型に

バルニバービと日本エスコンの提携ニュースは結構驚きでした。不動産ディベロッパーと外食企業の付き合い方が劇的に変わったと感じたからです。ディベロッパーのイメージはこんな感じです。

ディベ:「やべー、駅前ビルのテナントが埋まんねーよ。どーすっかなー。こんなときは……(電話)」
外食:「あー、〇〇不動産開発さん。この間の案件はお断りしたはずです」
ディベ:「まぁまぁ、そんな固いことばっかり言ってないで。頼むよ、ターワミちゃーん。こんど、ギロッポンでシースーご馳走するからさー。あんたの好きなナヲンも紹介しちゃうから。もっと気の利いたところを固くしちゃおうぜ!ぎゃはははは」
外食:「まぁ、そこまで言うなら」
※イメージです

ここまでひどくなくても、ディベロッパーがチェーン系外食企業を、テナントを埋めてくれる便利な会社の一つと見ていたことは間違いありません。長期契約をとり、店舗が失敗しようがどうだろうが、賃料さえ落としてくれれば関係ないといった雰囲気がありました。

今回のニュースはバルニバービと日本エスコンが、不動産と業態を一緒に開発しようという新たなビジネスの形が見えます。バルニバービは不動産の特徴に合わせた店舗展開・業態開発ができますね。「カプセルホテル事業に進出」するのではなく、建物の立地を最大限に活かした結果が簡易宿泊施設を含む飲食ビルだったわけです。

これは何だか、リンゴ飴を彷彿とさせます。飲食事業が水アメです。金太郎アメのようにアメそのものに価値を持たせるのではなく、素材との融合と価値の最大化を引き出す一要素としてのアメです。

■WIRED CAFEもアパレルとの協業を選びました

「WIRED CAFE」を運営するカフェ・カンパニーは、アパレルショップ「NIKO AND…」のアダストリアと共同運営会社を設立すると発表しています。カフェ・カンパニーは稼ぎ頭の「WIRED CAFE」を切り離すという、大きな決断。飲食定番のフランチャイズ展開には動きませんでした。なぜか。飲食がライフスタイルという枠組みでしか、成長できないと感じているからですね。アメを売るよりも、水アメに徹した方が成長性を見込めると判断しているのです。

飲食企業はチェーン展開にしがみついている企業が多いです。いち早くその枠組みから外れ、水アメ経営に気づいた企業が今後の外食を担うような感じがしますね(そして社長のイケてる感じを出せるかどうかが重要な気がします)。

本記事は、2016/7/24に公開されたブログ ビールを飲む理由 より転載しております
http://foodbusiness.hatenablog.jp/entry/2016/07/24/060000

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。 ブログはこちら 「ビールを飲む理由」 


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2007年に経営統合した日本レストランシステムとドトールコーヒー。競争激化で業界勢力図がめまぐるしく変化する外食産業でトップ企業にあり続けるには。経営統合後の伸び悩みを打開すべく、M&Aによって事業領域を拡大するドトール・日レスを追った。