東インド会社のビジネスモデルを確認したところで本題に戻ろう。本コラムでは株式会社、そしてそれを機能させるためのコーポレートガバナンスと企業成長、イノベーションについて考察している。
香辛料流通チャネルの破壊と独占というビジネス(イノベーション)は「東インド会社という世界初の株式会社があって初めて生み出された」と、多くの人々は理解しているのではないか。しかし本稿では、この見方はさらに深く考察されるべきだと考えている...
株式会社は経済資源の最適配分と成果の最適分配を実現し得るのか?日本でも深刻化している貧困問題や行き過ぎた格差が社会を不安定にするものであるならば、解決策は「ポエム的」株式会社論ではなく、会社法及びそれに関連する法律の改正でなくてはならない。