三井不動産は2031年3月期までにM&Aに4000億円以上を、スタートアップ出資に1000億円以上を投じる。すでにスタートアップへの出資は実現しており、M&Aについてはこれから本格化する見込みだ。
燦ホールディングスは傘下の公益社(大阪市)を中核とする葬儀最大手。高齢者人口の増加を背景に葬儀需要の継続的な拡大が見込まれる一方、近年、葬儀の小規模化・簡素化が進展する中、単価低下が加速する中、事業基盤の再構築にアクセルを踏み込んでいる。
物語コーポレーションは愛知県発の外食企業。「焼肉きんぐ」、「丸源ラーメン」、「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」を主力3ブランドとし、全国に約740店舗を展開する。近年、成長戦略の一つとして力を入れるのが海外事業。その手立ては他でもないぬM&Aだ。
アマダがM&Aにアクセルを踏み込んでいる。今年に入り、2件の大型買収を矢継ぎ早に手がけ、合わせて700億円近くを投じる運びだ。いずれも買収ターゲットは国内企業で、一つはプレス機事業の拡充、もう一つは半導体関連装置分野への進出を狙いとする。
アース製薬は殺虫剤・防虫剤の虫ケア用品でトップの座を不動とし、入浴剤、洗口液などの日用品を含め、その数多くのヒット商品で高い知名度を持つ。今年は会社設立100周年の節目。創業はさらに古く、1892年にさかのぼる。巧みな商品戦略に加え、今日の成長の原動力の一つはとりもなおさずM&Aだ。
明治安田生命保険は生保大手4社中、保険料等収入(売上高に相当)で3番手に位置する。国内生保市場が縮小に向かう中、大手各社は海外での大型買収を競っているが、その先頭を走ってきたのがほかでもない明治安田生命だ。
TOPPANホールディングスは凸版印刷の持ち株会社制への移行に伴い2023年10月に誕生し、間もなく1年半となる。印刷最大手として知られるが、事業範囲は印刷の枠を大きく超える。M&Aでは先に、同社として過去最大の買収を発表したばかりだ。
日本生命保険が海外事業で巻き返しの姿勢を鮮明にしている。昨年12月、約1兆2000億円を投じて米系生保の買収を発表した。生保市場が縮小に向かう国内にあっては介護などの非生保事業の拡大にアクセルを踏み込んでいるが、その手立てはやはりM&Aだ。
貸会議室大手のティーケーピー(TKP)がコロナ禍による苦境を潜り抜け、成長軌道への回帰を鮮明にしつつある。既存事業の拡張と周辺事業への展開を旗印にM&Aも再開し、年間2件のTOB(株式公開買い付け)を繰り出した。
三共生興は、英高級ブランドの「DAKS」や、フランス高級婦人ブランド「LEONARD」に次ぐ新たな高級ブランドの開拓に乗り出した。主力事業であるファッション関連事業のグローバル展開を加速することで、安定的な成長を目指すのが狙いだ。