脱毛サロンの「エタラビ」が倒産
脱毛サロンの「エタラビ」が倒産した。負債総額は約49億6400万円と現時点ではエステティック業界で過去3番目の大型倒産で、一般会員約9万人が影響を受ける可能性があるという。
【23日深夜~24日早朝】
23日夜に、「てるみくらぶが旅行申込者に予約キャンセルの電話をかけた」、「航空券決済システムで支払いをデフォルトした」など、情報が次々に入る。
【7時10分】
てるみくらぶ本社ビル周辺、本社6階入口に顧客の姿はなく、受付のドアも閉まっている。
【7時45分】
出勤し入室しようとする従業員へ取材。「会社に来たばかりでわからない」とコメント。その直後に大きな鞄や紙袋を持った4人が入室する。
【8時00分】
出社する社員以外に目立った動きはない。てるみくらぶのホームページを確認し、社長や幹部の顔写真を再確認する。
【8時30分】
営業開始時間になり、入口ドアに「臨時休業」の紙が張り出される。その直後、山田社長と幹部が顔を出すが、取材の問いかけに応じずエレベータに乗り込んだ。
【8時35分】
取引業者が訪れる。てるみくらぶ担当者とアポイントが取れているのか受付前で待っている。
【9時00分】
幹部が取材に応じ、「航空券が発券できていないのではないか」との問いに、「今日出発のお客様で航空チケットが発券されている方もいる。ただ、情報が錯そうしており、状況確認中。特に会社として決定事項は今のところなく、正式コメントはない」と回答。「先ほど入室したのは弁護士ではないか」と尋ねると、「社内に誰が来ているのか把握していない」と返答する。
【9時00分】
従業員用入口から複数名が出入りするが、いずれもコメントは得られず。従業員用入口に施錠。
【9時30分】荷物の受け取りのみ行う。
【10時00分】
従業員の出入りはあるが、会社に目立った動きはない。
【11時30分】
取引先らしき人物が、複数名で来社。一部はアポイントを取っているようで、社内に入れる取引先もいた。
【12時00分】
3月24日に出発予定の顧客が来社。「航空会社にチケット確認したが、てるみくらぶのシステムエラーで、発券できない可能性があるとのメールが届いた」と話す。事情説明のためか、顧客を事務所内に通す。
【12時30分】
本社ビルにマスコミ、取引業者、顧客が集まり始める。約20名ほどか。取引先には、「担当があとで対応する」と答えるが、担当者が外に出てくることはなかった。この頃を境に、てるみくらぶは取引先、マスコミに本社での対面取材に一切応じなくなる。
【12時45分】
てるみくらぶの福岡支店に、東京商工リサーチ福岡支社の情報担当者が訪問。ドアに鍵がかかり、営業している様子はない。
【13時00分】
てるみくらぶ本社への電話取材に、「発券システムのトラブルで止まっていると聞いている。原因までは聞かされていない」と回答する。電話が繋がることを確認する
脱毛サロンの「エタラビ」が倒産した。負債総額は約49億6400万円と現時点ではエステティック業界で過去3番目の大型倒産で、一般会員約9万人が影響を受ける可能性があるという。