CC:「入社時の期待と違ってショックですね。“悪い方”というのは?」
Bさん:「無名の企業に買収されたので、なんとなく不安なんです。大手グループから外れ、財形など福利厚生も解約となりましたし…」
CC:「大手グループという安心感がなくなったのですね。」
Bさん:「うちの会社は大手グループの傘下ということもあり、温室育ちで帰属意識の強い人たちが集まっているように感じます。リストラはしない、雇用条件も維持される、という話ですが、中間管理職はいずれ役職を下ろされるのでは?という思いからか、戦々恐々としているようです」
CC:「なるほど。Bさんのお仕事が変わるなどの心配はあるのでしょうか?」
Bさん:「いえ、新社長の話では、買収後も雇用条件や仕事内容は変わらないとのことでしたので大丈夫だと思います。ただ、親会社のネームブランドが今後は使えなくなるので、営業上不利になると思います。取引先の大口顧客が親会社だったということもあり、営業ノルマも課せられていませんでしたが、これからは新規開拓も必要になってくるのではないかと…」
CC:「今後は新規開拓も必要と予想されるけれど、Bさんの雇用条件や仕事内容は変わらないのですね」
Bさん:「そうですね。お給料も同じですし、買収から3週間が経ちますが、仕事内容は変わっていませんね。そういえば新社長が、新規出店のリサーチのノウハウを教えて欲しいと言っていました。それが買収理由だったと思います。そうですね…。そうなると買収されてもスキルを磨く機会は十分ありそうですね」
CC:「今お話を伺っていて、買収というイメージが頭の中で変化したように感じましたが、いかがですか?」
Bさん:「はい、買収されて不安定になると思い込んでいました。せっかく転職したのに!と焦っていたのだと思います。でも、今の部署には長年この分野に携わってきたベテランの先輩が複数いて、毎日が刺激的です。買収という形にはなりましたが、むしろ親会社のしがらみに縛られず、いろんなことが出来そうです。早くスキルを身に付けて、戦力になれるよう頑張ってみたいと思います」