片倉シルク記念館を見学してみよう!

おしゃれな土蔵に入るかのような片倉シルク記念館

現在、熊本工場は近代化産業遺産に認定された「片倉シルク記念館」として運営されている。記念館のなかを少し覗いてみよう。2つの棟のうち、メイン棟は熊本工場で使用されてきた数々の機械・器具を展示し、絹ができるまでの工程を紹介している。

選繭、煮繭、索緒・繰糸、小枠湿し、揚返し、品質検査、糸捻り、括造り、正量検査、荷造り、出荷という工程。近隣の小学校の社会科見学、また最近流行りの“大人の社会科見学”としても「ほ〜、すごい」と十分に楽しく学べる施設内容だ。

メモリアルギャラリーでは、同社熊谷工場が操業していた当時、中学校を卒業して勤めにきていた若い、というよりむしろ幼い従業員の生活ぶりが当時の写真・記録パネルとして紹介されている。きっと、子供たちは当時の生活に驚き、年輩の大人たちは懐かしく思うに違いない。

メーン棟と細い通路を挟んだ別棟は、繭の貯蔵に使われていた倉庫を移築したもので、「蜂の巣倉庫」と呼ばれている。館内から天井を見上げてみると、天井全体が蜂の巣状に100個ほど升状に区切られている。それぞれの区画から「今日は×番から蔵出し、明日は△番から蔵出し」といったように、毎日、繭はその区切られた升から袋に詰められ、蔵出しされていた。

いつ保管した、どの繭から蔵出ししたかが一目でわかるようなしくみになっている。通気性・防湿性の行き届いた品質管理・在庫管理のできる倉庫であったことがよくわかる。