【片倉工業】富岡製糸場の民間最後のオーナー|産業遺産のM&A

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世界文化遺産となった富岡製糸場(旅人/写真AC)

旧財閥の一角をなした片倉工業

1939年、富岡製糸場を合併した片倉工業は現在、創業140年を超える旧財閥系の企業である。諏訪湖の畔に湧く上諏訪温泉の有名な“千人風呂”を持つ片倉館の経営でも知られている。また東京(中央区京橋)にある東京スクエアガーデンは、旧片倉工業本社ビルなどを解体して生まれた超高層ビルである。

その片倉工業は、明治から昭和にかけて、蚕種と繰糸機の研究を重ねるとともに、次々と製糸工場をM&Aしていった。新設した工場もあれば、買収した工場もある。払い下げを受けた工場もあった...

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