太平洋戦争開戦の直前の1941年8月、岩手殖産銀行は3行が合併して生まれた陸中銀行を吸収合併することになる。この県内金融界の集約の背景には、当時、国が進めてきた「1県1行主義」と、戦費の集積を促進する戦時金融体制があったのだろう...
ご当地銀行の合従連衡史の4回目は、鹿児島。地元金融界の支柱的な存在である鹿児島銀行は2015年、熊本の肥後銀行と共同株式移転方式(持株会社の設立)により合併し、九州フィナンシャルグループ(九州FG)の子会社となった。