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食べるM&A ミツカン 納豆業界の風雲児に

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納豆は日本に昔からある伝統食品のひとつ。シンプルな食べ物だからこそ、その美味しさを追求することは当然として、その他の点で差別化を図っていくことが重要です。そうした意味でも納豆業界にイノベーションを起こしてきた「金のつぶ」シリーズ。そのすごいところを検証してみました。

■におわなっとう

納豆といえば、気になるのがその特有のにおい。人に会う前にはなかなか食べたくても躊躇してしまうものです。そんな悩みを解消してくれるのが、この商品。約2万個の納豆菌の中から、納豆特有のにおいの元を作らないものを探し出したといいます。

ふたを開けてみると、納豆のにおいはほとんどしません。大豆の粒が大きめなのでふっくらとして食べやすいです。

■ほね元気


納豆として初の特定保健用食品。骨の形成に深く関わっているビタミンK2を通常の1.5倍も多く生み出す納豆菌を使用しています。約3年もの研究開発を経て生み出された商品です。味は、いたって美味しい普通の納豆です。

■パキッとたれ

納豆を食べるときに困るのが、たれの袋をきれいに開けられずに手や食卓が汚れてしまうという問題。この「パキッとたれ」はその名のとおり、液体のたれが入ったふたをパキッと割るだけで、たれが簡単にかけられます。手も汚れにくいうえ、このパキッという感触はちょっとくせになる楽しさです。

このようなアイデアにあふれる商品開発で納豆の一大ブランドとして成長していった「金のつぶ」シリーズですが、ミツカンはさらなるM&Aによってさらに市場シェアを拡大させていきました。2009年には「くめ納豆」を、2011年には「なっとういち」を買収し、今ではタカノフーズと肩を並べる存在にまで成長しています。

ミツカンは2014年にパスタソースの「ラグー」と「ベルトーリ」の2ブランドをユニリーバ社から買収しました。パスタソース市場でもどんなイノベーションで私たちの食卓を豊かにしていってくれるのか、これからもミツカンから目が離せません。

文:M&A Online編集部