仮想通貨交換業者に追い風 金融庁が検査結果公表

※この記事は公開から1年以上経っています。
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金融庁のホームページより

仮想通貨交換業者の企業規模が1年で5.5倍に拡大

仮想通貨交換業者等の検査・モニタリング中間とりまとめによると、仮想通貨交換業者の企業規模(総資産)が平均で前年度比5.5倍に急拡大していることが分かった。

一方で、内部管理態勢の整備が追い付いていない実態も浮き彫りになった。「仮想通貨のリスク評価をしていない」「セキュリティー人材が不足している」「内部監査が実行されていない」などの問題点を指摘。利益を優先した経営姿勢や、利用者保護の意識や遵法精神について改善を求めた。

またマネーロンダリングやテロ資金供与対策についても、これら対策を行うための専門性や能力を持った要員が確保されていないと結論づけた。今後これら点について、引き続き立ち入り検査などを行い、必要な行政指導や処分を行うとしている。

専門性や能力を持った人員の確保など時間を要する案件が少なくないが、金融庁や自主規制団体の取り組みによって日本の仮想通貨ビジネスは着実に前進していると言えそうだ。

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文:M&A Online編集部

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