戦後の日本における大型合併について語るとき、まず思い浮べるのは、1970年の八幡製鉄と富士製鉄の合併による新日本製鉄の発足であろう。それは資本自由化を受けて国際競争力を強化しなければならないという時代の要請を反映したものでもあった。
1934(昭和9)年1月、官営製鉄所と輪西製鉄・釜石鉱山・三菱製鉄兼二浦製鉄所・九州製鋼・富士製鋼の民間5社による製鉄合同が実現した。この合併は単なる産業合理化策ではなく、戦時経済体制構築の一環としての意味をもったことは間違いない。
元徴用工の戦後補償問題で韓国の裁判所が出した日本製鉄の資産差し押さえの効力が発生し、資産売却に向けた動きが本格化している。しかし、戦後補償は膨大な資産を韓国に残して引き揚げた日本企業の問題でもある。日本企業は残留資産を補償してもらえるのか?
上場企業の3月期決算は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、業績に急ブレーキがかかった。そうした中、目立つのが巨額赤字への転落だ。ソフトバンクグループの9615億円を筆頭に、日産自動車、日本製鉄など1000億円を超える最終赤字は7社に及ぶ。
新日鉄住金が2019年4月に「日本製鉄」に社名変更して半年が過ぎた。実は「日本製鉄」の社名が復活するのは69年ぶり。同社のルーツは官営八幡製鉄所。「鉄は国家なり」を体現してきた日本有数の名門企業だが、占星術でみた新生・日本製鉄の行方は?
新日鉄住金が4月1日の「日本製鉄」への社名変更に伴う新たなスタートに合わせ、着々と歩を進めている。年明けに日本製鉄の初代社長人事を決定したほか、3月末を予定する山陽特殊製鋼の子会社化について公取委から承認を受けた。
2020年開業を目指す山手線新駅の駅名が「高輪ゲートウェイ」に決まった。山手線駅名に初めてカタカナが入ったことに対し、受け止め方はさまざまだが、新たなスタートラインに立ったことをまずは歓迎したい。2018年話題のネーミング事情を振り返ると。
新日鉄住金が反転攻勢の姿勢を鮮明にしている。中期経営計画で事業投資枠を従来中計の2倍の6000億円と設定。現在進行中のM&A案件はインド鉄鋼大手の共同買収、山陽特殊製鋼の子会社化など目白押しだ。来年4月には「日本製鉄」への社名変更を控える。
新日鉄住金の「日本製鉄」への社名変更をきっかけに企業の「改名」に関心が高まっている。「日本製鉄」は69年ぶりの復活。衣料通販サイト「ゾゾタウン」のスタートトゥデイは「ZOZO」に変わる。社名変更はその会社の出自や変遷を知るチャンスでもある。
新日鉄住金は16日、2019年4月に社名を「日本製鉄」に変更すると発表した。1950年以来、69年ぶりに「日本製鉄」が復活する。新日鉄住金は2012年10月、新日本製鉄と住友金属工業が合併して発足したが、「住金」の名前もついに消える。