企業の合併や買収を意味する「M&A」には、多くの専門的な言葉が使われます。身近になりつつあるとはいっても、この難しい用語がM&Aの理解を阻む一因ともなっています。あなたは用語の意味が分かりますか?
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Management Buyout(マネジメント・バイアウト)の略。「経営陣による買収」を意味する。文字通り、経営陣自らがその企業の所有者(株主)から株式を買い取り、経営権を獲得することをいいます。経営の意思決定がしやすくなり、大胆な経営改革を進められるといったメリットが期待されています。
上場企業であれば、株式の非公開化(上場廃止)に際してMBOが活用されることが一般的で、その場合、MBOを目的としてTOB(株式公開買い付け)が行われます。多額の買収資金を用意する必要がありますが、自己資金や銀行融資のほかに、最近では投資ファンドと連携して出資を仰ぐケースが増えています。
中小企業においては幹部社員らによる事業承継がMBOにあてはまります。また、不採算・非中核事業の切り離しなどに伴い、事業部門や子会社の経営陣が独立を目指すときにMBOが使われることがあります。
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文:M&A Online編集部
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