新型コロナ「オミクロン株」軽症がほとんどでも油断できない理由

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仮に重症化リスクは低くても油断できないオミクロン株(写真はイメージ)

ブースター接種は「第6波」に間に合わない

しかし、デルタ株とオミクロン株の混合変異株が、どのような特性を持つかは発生するまで分からない。もし、デルタ株のように重症化リスクが高く、オミクロン株ように再感染リスクも高い新たな混合変異株が流行すれば、ワクチン接種で見えたコロナ禍の出口を「ふさぐ」ことになりかねない。

国内での新型コロナ感染拡大の第1波から第5波までは、4カ月周期で起こった。いずれも感染拡大から2カ月後には感染のピークを迎えており、第5波の収束を起点とすると12月中に、オミクロン株の初確認(11月30日)を起点とすると1月末から2月にかけてが第6波のピークとなる計算だ。

オミクロン株の感染予防にはワクチンのブースター(追加)接種が有効なことは分かっている。だが、年内はほとんどの国民はブースター接種を受けられず、1月末から2月時点でも一部の高齢者に限られる。これまでの周期通りに第6波が発生するとしたら、ブースター接種は間に合わない。

これまでの感染拡大周期通りなら、ブースター接種はオミクロン株の流行阻止に間に合わない(写真はイメージ)

オミクロン株の感染拡大が止められなければ、新たな変異種を生み出す「土壌」を作ることになる。仮に第6波で重症化リスクの高い混合変異株が発生せず軽症者がほとんどだったとしても、第7波を引き起こす可能性が高まるのだ。コロナ禍が3年目に突入するのか、その前に収束するのか。世界は今まさにその岐路にある。

文:M&A Online編集部

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