M&A Onlineは、おかげさまで2015年の設立から10周年を迎えることができました。これもひとえに、読者の皆様、M&Aにかかわる実務家の皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
我々は、「M&Aをもっと身近に。」を理念に掲げ、M&Aを取り巻く環境の変化とともに歩んでまいりました。M&Aは、かつてネガティブなイメージを持たれていましたが、今では事業承継や成長戦略の重要な選択肢として、上場企業だけでなく、中小・中堅企業、スタートアップにも広く活用されています。
M&A市場が活況を呈する一方で、M&A業界は新規参入が相次ぎ、サービス品質の確保が課題になっています。昨年は、買収した企業の資金を吸い上げる悪質な買い手の問題が浮上し、大きな批判を集めました。
M&A仲介業の業界団体「M&A仲介協会」は2025年1月1日をもって「M&A支援機関協会」に名称変更し、ファイナンシャル・アドバイザーやプラットフォーマーも会員に加え、資格制度の導入や業界の自主規制ルール整備を進めます。
M&A Onlineは、事業会社のM&A動向に加え、M&A業界の動き、制度変更、ガイドライン改定、税制などについても積極的に情報発信してまいります。
1月30日発売予定の『M&A年鑑2025』(ダイヤモンド社刊)では、小説『ハゲタカ』シリーズの作者真山仁氏とGENDA申真衣社長のインタビューを掲載します。
昨年はサイトデザインを一新し、より見やすく、読みやすくなりました。
2025年は「昭和100年」「戦後80年」という節目の年です。地方テレビ局の再編が始まったマスメディアや、ホンダと日産自動車の経営統合協議など、いままで盤石と思われていた業界の再編がさらに進むことが予想されます。
M&A Onlineは、激変する経済環境の中で、より深い洞察と多角的な視点を提供できるよう、以下の3点に注力します。
本年も「M&Aをもっと身近に。」という理念をさらに深化し、日本経済の発展に貢献してまいります。
2025年が皆様にとって実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
今年はどのようなディールが待っているのか……。M&A Onlineから新年のごあいさつを申し上げます。