ここで、「連結財務諸表にはそもそも子会社株式が登場しないのでは?」という疑問を抱く方がいるかもしれません。アドバイザリー報酬を株式の取得原価に含めようと含めまいと、連結貸借対照表にはそもそも株式が計上されていないではないかという疑問です。
連結財務諸表において、アドバイザリー報酬を株式の取得原価に含める場合と含めない場合とでは、どこに差が生じるのでしょうか。その答えは「のれん」にあります。のれんとは、子会社を買収する例でいうと、株式の取得対価が子会社の純資産を超える部分を指します...
M&Aが行われた際の会計処理は、M&Aがどのような形態でなされたかによって異なります。M&Aの形態には株式取得、事業譲渡など様々なものがありますが、それぞれについて個別決算上、連結決算上、税務上の処理を区別しながら考える必要があります。