もし読者の勤める会社がアジアの企業に買収されたらどうだろう。上記で述べたような能力主義や学歴主義の影響を受けるのは、当面はアジア企業の本社に直接レポートする上級管理職だけかもしれないが、若手社員もいずれは、キャリアの上でガラスの天井にぶつかることは避けられない。
日本企業の強みは、末端の社員、若手社員のレベルが標準的に高いところにあったが、グローバル競争はさらに高いレベルを求めるようになっている...
日本企業がグローバル企業に脱皮してM&Aを成功させるには何が必要なのか。日系や外資系企業のM&Aに関わる組織・人事面の支援の分野で、十数年にわたる豊富な経験を有するマーサージャパン グローバルM&Aコンサルティング部門プリンシパル、鳥居弘也氏が語る、M&Aを成功に導く組織・人事の考え方を短期集中連載する。
2015年はIN-OUTと呼ばれる日本企業の海外企業買収案件が非常に活発で、グローバルという言葉が頻繁にメディアを賑わせた。ただ、グローバル人材の不足を嘆く声は多い。日本企業のグローバル化に必要な人材とは何か、どんなスキルが必要か、MERCER グローバルM&Aコンサルティング アソシエイト 横田 真育氏が語る。