日本のコーポレートガバナンス・コードは「原案」となっているものと、そうでないものがあります。
原案の方は、金融庁に設置された「コーポレートガバナンス・コードの策定に関する有識者会議」(座長 池尾和人慶応義塾大学経済学部教授)による議論の結果、取りまとめられ、平成27年3月5日に公表されました。原案を受けて、東京証券取引所が、平成27年6月1日に「コーポレートガバナンス・コード」を取引所の有価証券上場規程の別添として定め、関連する上場制度の整備を行いました...
親会社でなくとも特定の株主に事業を大きく依存する場合、その大株主による利益相反を抑止しにくいのは確かでしょう。そこには親子上場と同じ問題があります。日産とルノー、シャープと鴻海のケースからガバナンスの問題をみていきましょう。