事業再生ADR申請の文教堂グループホールディングスが7月10日の債権者集会で、金融機関のすべてが借入金返済の一時停止に応じた。返済猶予は金融債務に限定され、書籍の仕入代金など一般債務の支払いは変更ない。
札幌市の書店「なにわ書房」が札幌地方裁判所に自己破産を申請した。地方書店の廃業や倒産が相次いでいるのは周知のとおり。理由は出版不況、電子書籍、書籍ネット通販の普及の三重苦。だが、青息吐息の地方書店に「とどめ」を刺すのは、意外な業者だという。
大手書店の文教堂グループホールディングスは28日、私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を第三者機関に申請したと発表した。2カ月後に差し迫っていた上場廃止を回避し、債務超過解消までの時間をもう1年間稼ぐ窮余の策だ。
『構造と力』(浅田彰)、『都市の論理』(羽仁五郎)と聞くと、往年の読書家には懐かしいベストセラー。その版元は、現在、東京都文京区に本社を構える勁草書房である。その勁草書房は、もともと北陸・金沢の老舗百貨店・大和の出版部門だった。
医薬ジャーナル社が3月1日、事業を停止した。負債総額は約3億8300万円。定期購読者及び書籍執筆者を中心に、債権者は数千人に上る。
カドカワが38億円の減損損失の計上と、通期業績の経常利益68%の下方修正を発表しました。子会社ドワンゴのWeb事業の立て直しが進まず、期待をかけたゲーム「テクテクテクテク」が爆死したため。代表の川上量生氏は退任し、事業再編を進めます。
光村印刷は、昨年10月に買収して連結子会社化した新村印刷で30人程度の希望退職者を募集すると発表した。新村印刷の全従業員の約2割を削減する。新村印刷は昨年5月に本社不動産を売却するなどリストラに取り組んでおり、今回の人員削減もこの一環。
大手書店の文教堂グループホールディングス(HD)が2018年8月期決算で2億3300万円の債務超過に陥ったのに伴い、同社株式が上場廃止の猶予期間入り銘柄となった。出版市場が縮小する中、書店経営を取り巻く厳しい現状が改めて浮き彫りになった。
大正8年創刊の映画専門誌「キネマ旬報」を出版していたケージェイが、3月20日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は約7億4000万円。
細木数子氏の「六星占術シリーズ」「本当は恐ろしいグリム童話」長友佑都氏の「体幹トレーニング20」などジャンルにとらわれないヒット作を生んだKKベストセラーズ。その老舗出版社のオーナー社長である栗原武夫氏が辞任した。株式はオーナー一族から新社長側へ売却されたという。