「パスロジ」認証トラブル克服の救世主となるか|【東証PRO】

alt
ネット生活にすっかり根づいた認証システム(写真はイメージです)rclassenlayouts/iStock

認証セキュリティー分野で築く高度な技術メーカーの地位

パスロジは創業以来、着実に業績を伸ばしてきた。2018年の上場時は2020年6月期に売上高2億7590万円、純利益3044万円と予想していた。ところが実績は、売上高4億2636万円(前年度比 42%増)、営業利益 1億6549万円(同 67%増)、経常利益1億7467万円(同96%増)、純利益 1億1029万円(同 85%増)となった。配当性向は49.9%。

認証セキュリティー分野では高度な技術メーカーとしての地位を築きつつある。現在の保有特許種類数は国内で31件、世界全体では97件(2020年5月時点)。

「顧客B」のその先に

今後はユーザビリティーとセキュリティーの一層の両立・充実を図り、100%の本人認証率を低コスト・低負担で実現していきたいとしている。顧客サポートも開発に従事した社員がSE(セールスエンジニア)として担っているのが強みだ。

上場まではB to Bの事業領域・市場での取り組みを意識してきたパスロジ。ところが上場後、事業領域・市場としては、顧客Bの先にいる、その雇用者やその顧客へのアプローチも進めている。

主力商品「PassLogic」に加え、2020年6月に個人や小規模事業者を対象とした「X3Secure for RDP」を発売した。海外向けデモサイトの構築・プロモーションの強化、新規パートナーの開拓など、新マーケット創出のための準備を進めている。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

「筑波精工」栃木発!世界で唯一の静電吸着技術|【東証PRO】

「筑波精工」栃木発!世界で唯一の静電吸着技術|【東証PRO】

2020/08/25

栃木県上三川町の筑波精工が東京プロマーケットに上場したのは2018年11月。世界唯一の静電チャック技術の市場拡大に向けた資金調達を狙っての上場だ。その技術とはどんなものか、汎用性は高いのか、同社の目的は実現されたのか。