2008年、プロ向け市場制度として東京証券取引所にTOKYO PRO Marketという新市場が生まれた。それから10年ほどの間に、いくつもの個性的な企業が上場を果たしてきた。株式会社パパネッツ(伊藤裕昭社長)が上場を果たしたのは2017年10月のこと。本社は埼玉県越谷市。総合物流業・三協運輸サービスのグループ会社として、1995年12月にスタートした会社だ。

パパ=社会と人のネットワークを強化

「パパネッツ」という社名を聞いて、多くの人が「ネットを活用するパパ」、イマドキのビジネスでいうと、たとえば、「育メンの情報交換サイトの運営」など、パパ向けのビジネスを展開する会社と思うのではないだろうか。

だが、パパネッツの2つのPは「社会と人」、PublicとPeopleを示している。すなわち「社会と人を大事に、そのつながりのなかで仲間を募りネットワーク化していこう」(TOKYO PRO Market「新規上場企業トップインタビュー」より)といった意味が込められている。

創業当初、本社は埼玉県入間市に置き、三協マイスタッフという社名で引越し業務を主事業としてスタートした。県内に本社を置く総合物流業の三協運輸サービスのグループ会社という位置づけだった。

2009年には入間市から同県内の越谷市に本社を移転。社名をパパネッツに改称したのは2013年12月のことだ。その社名変更を機に2014年3月、後述する「インテリア・トータルサポートサービス」を始めるとともに、2015年にかけて三協運輸サービス内のM&Aに関わる。

まず、2015年3月には三協運輸サービスの物件管理サポートサービスである「パパルーム事業」を引き継いだ。とともに、パパネッツは三協運輸サービスの関連会社でインテリア商品の販売、マンスリーマンションの運営を手掛けるパパサンを合併。パパサンは合併に伴い、解散した。

こうしたM&Aにより、パパネッツはレンタル布団業務を同社の管理会社サポートサービスに吸収し、インテリア業務をインテリア・トータルサポートサービスに吸収した。

パパネッツは2015年以降、支店・営業所、受注センターなどの拠点を、西日本を中心に広げていく。そして2017年10月、東京証券取引所 TOKYO PRO Market に上場した。上場の背景には資金調達手法の多様化への対応はもちろん、業容拡大にともなう人材採用面の強化といったこともあったようだ。