トップ > ライフ > エンタメ・映画 >「ワーキング・ガール」(1988年)|一度は見ておきたい経済・金融映画&ドラマ<2> 

「ワーキング・ガール」(1988年)|一度は見ておきたい経済・金融映画&ドラマ<2> 

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt
買収防衛策に大量の自社株買い“a major stock repurchase”

テスがキャサリンになりすまし、ハリソン・フォード演じるジャックに自分の買収アイデアを語る場面。放送業界への進出を狙ってテレビ局の買収に何度か挑戦しては失敗に終わっているトラスク産業に対してラジオ局の買収を持ちかけることを提案するも、そんな安い買い物はきっとしないと一蹴される。トラスク産業はBS上大量のキャッシュがあるからこそ、競合である日本企業に敵対的買収の対象として狙われているからだ。すると、テスは想定内であったとばかりに、余った資金で自社株買いをすればいいと切り返す。1980年代の好景気に日本企業の多くが海外企業を買収していたことも思い出されるシーンだ。

エレベータートーク

物語の終盤、テスがトラスク産業の社長に買収のアイデアは自分のものだと訴える場面。エレベーター内でのプレゼンが功を奏し、社長の信頼と共に新しい職まで手に入れてしまう。いわゆる「エレベータートーク」の成功例だ。30秒~1分程度の短い時間の中で自分が言いたいことを相手に伝える。シリコンバレーの起業家たちも投資家らを相手にこの簡潔なトークでビジネスを成功させているというから、ぜひ真似したい。

文:M&A Online編集部

【関連リンク】
「M&A 用語の歴史 その1 1980年代アメリカのM&A」はこちら

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5