――M&Aに対して市場評価の変化はありますか。
TOBなどが行われると被買収企業は基本的に企業価値が向上すると評価されますが、それを測定するために使用するのが、累積異常収益率(CAR:Cumulative Abnormal Return)という指標です。 日本では03年頃まで、CARはあまり高くありませんでした...
日本のM&Aにとって、一つの節目の年代だった1999年。99年以降、現在の3大メガバンクを中心とした大規模な銀行再編など、統合型のM&Aが多く行われ、自社株式を用いた買収が頻繁に行われた。近年の日本のM&Aを宮島教授に問う。