ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【HSBC】知っているようで、知らない外資系金融機関まとめ<11>

alt
東京・日本橋のHSBCビル

プライベートバンキングから撤退

 個人向け業務については、富裕層を対象としてプライベートバンキングに乗り出しましたが、わずか4年で撤退した苦い過去があります。2012年に、都内(丸の内、赤坂、広尾)や横浜、名古屋、大阪にあった6店舗(HSBCプレミア)をすべて閉鎖し、プライベートバンキングの世界的大手、クレディ・スイス(スイス)に事業を売却したのです。1400兆円にのぼる日本の個人金融資産をターゲットにしたものの、リーマンショックによる金融危機と時期が重なるという不運もありました。

M&Aでは物足りなさが…

投資銀行業務の一つ、日本企業が関連するM&Aのアドバイザー業務について、とくに目立つような実績はないようです。調査会社トムソン・ロイターがまとめている「日本企業関連M&A市場リーグテーブル」(上位25社)の過去5年をみても、HSBCの名前は見当たらず、圏外となっています。

ライバル関係にある同じく英国のバークレイズはしばしば名前を連ねています。HSBCのこれまでの日本とのかかわりの深さを考えれば、物足りなさも覚えます。M&Aの分野で存在感を高めていくことが今後の課題といえるでしょう。

photo by JULIAN MASON:香港上海銀行のシンボルであるライオン像

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。