外資系金融機関を知るシリーズの第9回は、ソシエテ・ジェネラルです。BNPパリバと並ぶフランスを代表する国際的な金融グループで、欧州で強固な足場を築き、米国、アジアでも有力なポジションを確立しています。日本には1973(昭和48)年に進出しています。歴史をひも解くと、日本とのかかわりは幕末にさかのぼり、列強の開国要求が強まる中、日本がフランスと大型の借款契約を結んだ際、融資窓口を務めたといいます。

ソシエテ・ジェネラルはラグビーの有力サポーターとしても知られています。2019年に日本を舞台にアジアで初めて開催される「ラクビーワールドカップ(W杯)」では金融界から唯一のパートナーとして名を連ねています。

日本進出は1973年、銀行・証券・資産会社を展開

ソシエテ・ジェネラルの創立は1864年。英国に始まった産業革命の波が欧州大陸に広がる中、技術革新の促進や産業界への資金供給を使命としました。第二次大戦後は戦後復興のため国有化されましたが、1960年代にEU(欧州共同体)発足に伴う貿易拡大に伴い国際金融業務を活発に展開。1980年代にはアジア展開を本格化させました。ミッテラン政権時代の1987年、主要金融銀行の中で最も早く民営化されました。現在では80カ国・地域でグローバルに活動しています。アジア・オセアニア地域では12カ国・地域に拠点を置いています。

日本には現在、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店、ソシエテ・ジェネラル証券い、リクソー投信の3社を置き、投資銀行業務、コーポレートファイナンス、資産運用を軸に事業を行っています。いずれも本社は東京・丸の内のパレスビルにあります。

日本への進出は1973年6月。ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店の開設が始まりです。第1次石油危機がこの年の秋に起き、日本経済は大混乱しましたので、草創期はひときわ苦労があったに違いありません。

“テーラーメイド型”サービスを本領とする

3社のうち中核をなすのはソシエテ・ジェネラル証券です。国内機関投資家や事業法人、公共法人を対象に、国内外の株式・債券、為替、コモデティ(商品先物)、デリバティブ(金融派生)商品、投資銀行業務などの金融・証券サービスを提供しています。戦略アドバイザーからファイナンス、資産負債管理(ALM)、投資ソシューションまで、最先端の手法を駆使して高度な顧客ニーズに対応するテーラーメイド型サービスを本領とします。

このソシエテ・ジェネラル証券は1986年にソジェン証券東京支店として開設しました。ソジェンというのはソシエテ・ジェネラルの略称。1988年にはフランス系証券で初めて東京証券取引所の正会員となりました。2007年に日本法人化したあと、2016年には同じソシエテ・ジェネラルグループの金融・商品先物会社であるニューエッジ・ジャパン証券と経営統合し、今日にいたります。

リクソー投信は2007年に投信・投資顧問会社として設立。オルタナティブ(代替)投資、クオンツ(システム)&仕組み商品運用、指数連動型運用の3分野に特化したサービスを手がけています。

日本での主な沿革
1864 ソシエテ・ジェネラルがフランスで創立
1973 ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店を開設
1986 ソシエテ・ジェネラル証券(当初名ソジェン証券)東京支店を開設
1998 ソシエテ・ジェネラル投資顧問(現アムンディ・ジャパン・ホールディングス)が山一投資顧問を買収
2002 チェース信託銀行を買収し、ソシエテ・ジェネラル信託銀行に商号変更
2007 ソシエテ・ジェネラル証券を設立(日本法人化)
リクソー投信を設立
2013 ソシエテ・ジェネラル信託銀行(現SMBC信託銀行)を三井住友銀行に譲渡
2016 ソシエテ・ジェネラル証券が金融・商品先物取引会社のニューエッジ・ジャパン証券と統合