iPhone「12 mini」の失敗で「SE3」登場が確実に

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SE3は「大きくて安い」iPhoneに

では、SEシリーズの第3世代は、どのような端末になるのか。これは容易に予測できる。前モデルの標準機種「iPhone11」のボディーに、iPhone12の機能を実装したモデルになるはずだ。コンセプトは昨年から発売が噂されている「iPhone SE Plus」に近い。

画面サイズは6.1インチと12 miniはもちろんのこと、SE(第2世代)よりも大きくなる。そもそもSEは低価格版ではあるが、小型版ではない。iPhoneシリーズはモデルチェンジごとに大型化されてきた。SEシリーズが「小型」なのは、コストダウンのためにボディーを流用した旧モデルが新モデルよりも小さかったからにすぎない。 

画面は液晶のままだろうが、ロック解除は顔認証になる。背面カメラは広角と超広角のツインカメラとなるだろう。これはiPhone11のボディーを流用するためで、現行のSE第2世代と同じ指紋認証やシングルカメラのままだと、かえって改造コストがかかることになる。

「iPhoneSE(第3世代)」のボディーとなる「iPhone11」には指紋認証センサーがない(同社ホームページより)

CPUは今年前半に投入されるなら現行の「A14」、今年後半から来年以降なら次期「A15」の可能性もありそうだ。通信規格はiPhone11では第4世代(4G)だったが、コンテンツで高収益を目指すアップルにとって大容量データ通信は必要になるだけに、最新の第5世代(5G)に換装することになるだろう。

「iPhoneSE(第3世代)」の予想スペック

仕様(SE 第3世代は予想) iPhone12 mini iPhoneSE(第2世代) iPhoneSE(第3世代)
画面サイズ 5.4インチ 4.7インチ 6.1インチ
ディスプレー 有機EL 液晶 液晶
通信規格 5G 4G 5G
背面カメラ 広角/超広角・1200万画素 広角・1200万画素 広角/超広角・1200万画素
CPU A14 A13 A14またはA15
認証方式 指紋
防水性能 6mで30分間 1mで30分間 2mで30分間
記憶容量 64/128/256GB 64/128/256GB 64/128/256GBまたは128/256/512GB
電池容量 15時間 13時間 17時間
最低価格
(税抜)
7万4800円 4万4800円 4万5000円前後

SEシリーズの第3世代が発売されれば、「iPhone13 mini」が登場する余地が残る。もはやSEシリーズには低価格版としての役割しかなく、小型版のニーズに応えるには13 miniを投入する必要があるからだ。

文:M&A Online編集部

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