物言う株主(アクティビスト)の動向から目が離せない。大量保有が判明すれば、その企業の株価に影響を与える。6月の株主総会シーズンを控え、株主還元や経営改善をどう迫るのか株主提案の行方が気になる。日本企業をめぐる物言う株主の最近の状況を点検する。
米投資ファンドのベインキャピタル傘下の買収目的会社BCJ‐80がスノーピーク株式の88.07%(共同保有者を含む。BCJ‐80単独の保有割合は59.54%)を取得し筆頭株主になった。
ウエルシアホールディングスとの経営統合を進めているツルハホールディングスの株式を、香港の投資会社オアシス・マネジメントが12.78%売却し、保有割合を0.06%にまで引き下げたことが分かった。
M&A Onlineが大量保有データベースで2024年2月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところファーストリテイリングの会長兼社長の柳井正氏が、同社株を1.02%売却し、保有割合を42.3%に引き下げたことが分かった。
M&A Onlineが大量保有データベースで2024年1月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、香港の投資ファンドのオアシスが、非公開化を目指すシダックス株を新規に9.74%保有したことが分かった。
M&A Onlineが大量保有データベースで2023年12月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、テレビ朝日がフィギュアなどを製造する壽屋株式の12.55%を取得したことが分かった。
M&A Onlineが大量保有データベースで2023年11月の大量保有報告書などの提出状況を調べたところ、麻生が住石ホールディングス株を10度買い増し、保有割合を41.28%に高めたことが分かった。
ニデックがTOB中のTAKISAWAに関して、JPモルガン証券が5.13%を新規保有したほか、東海東京証券も1.29%買い増し、保有割合を7.13%に引き上げたことが分かった。
M&A Onlineが2023年8月の大量保有報を告書などの提出状況を調べたところ、ファーストリテイリングの会長兼社長の柳井正氏が同社株を1.1%売却し、保有割合を43.32%に引き下げたことが分かった。
損害保険の不正請求をはじめとする一連の不祥事で、ビッグモーターが窮地に追い込まれている。国内最大手として中古車買取・販売業界に君臨している同社だが、スタートは地方の零細中古車販売業者だった。同社がナンバーワンとなるきっかけは、M&Aだった。