EV(電気自動車)や自動運転向け評価装置や、ソフトウェア開発支援などを手がける東陽テクニカが、M&Aに大きく舵を切った。長らくM&Aとは無縁だったが、1年半ほどの間に5件のM&Aを成し遂げたのだ。
スマートロボットによる新規事業創造や業務自動化事業などを展開するオープングループは2024年に、オートロと、あすかペイロールプロの2社を子会社化した。同社のM&A戦略を大角暢之取締役に聞いた。
ペッパーフードサービスが、主力事業の「いきなり!ステーキ」に次ぐ経営の柱の育成に向け、新業態の展開に乗り出した。2024年11月下旬に「ひとりすき焼き」をコンセプトにした店舗の1号店を東京・新橋に出展し、将来は30店舗ほどに拡大する。
2024年10月のM&A件数は91件と前年同期に比べ6件増え、統計を取り始めた2008年以来、10月単月で最多となった。取引金額は1000億円を超える大型の案件が複数あったこともあり、前年同期比2.55倍の6200億円まで伸びた。前月に続き外食・フードサービスは活発、案件を積み重ねた。
女性用下着やシャワーヘッドなどを手がけるシャルレが、新規事業開発にM&Aなどを活用する方針を打ち出した。女性用下着市場は横ばいの状況にあり、企業成長には新規分野への参入が不可欠と判断した。
居酒屋などの外食事業や宅配食事サービス事業などを手がけるワタミが、2024年2度目となるM&Aに踏み切った。同社は2024年10月25日に、米国のサンドイッチチェーン「Subway」の日本法人・日本サブウェイを子会社化した。
家電量販店大手のビックカメラ傘下で、パソコンやソフト、デジタル家電などの販売(新品・中古)や買取事業を展開するソフマップは、M&Aを活用してリユースなどの事業を拡充する。
積水化学工業が2024年11月に、北海道でリフォーム事業を展開するクレアストを子会社化する。中期経営計画の方針に沿ったもので「今後もこのような成長投資を活発化することで、事業のさらなる拡大を目指す」としている。
東京証券取引所のプライム市場に上場した東京地下鉄(東京メトロ)は、上場を機にコロナ禍で運輸収入が激減した経験を踏まえ、非鉄道事業である不動産や流通を強化する方針を打ち出した。
M&Aで女性の健康や生活の質を向上させるフェムケア・フェムテック事業に本格参入した、子育て支援のさくらさくプラス<7097>が、同事業強化のため1カ月足らずで第二弾のM&Aに踏み切った。