2005年に三共と第一製薬が経営統合し誕生した第一三共は、売上規模約1兆円、現在国内第3位の製薬会社である。15年3月期で第10期を迎えた第一三共のこれまでのM&Aは、08年のランバクシーの買収に始まり、15年のランバクシーの売却に終わる苦難の道のりであった。それを細かく見ていく。
サントリーHDは、1990年代に蒸留酒の低迷を受けて厳しい状況が続いていたが、「プレミアムモルツ」の大ヒット、ハイボールによるウイスキー人気の復活により業績を回復させる。その後、ビーム社の買収を始めとしたグローバル戦略にも注力し、増収増益させている。これらの戦略の成功には、非上場が故の「意思決定力」が功を奏している。「意思決定力」の重要性にフォーカスし、サントリーのM&A戦略を分析する。
日本企業がグローバル企業に脱皮してM&Aを成功させるには何が必要なのか。日系や外資系企業のM&Aに関わる組織・人事面の支援の分野で、十数年にわたる豊富な経験を有するマーサージャパン グローバルM&Aコンサルティング部門プリンシパル、鳥居弘也氏が語る、M&Aを成功に導く組織・人事の考え方を短期集中連載する。
経営統合から2年が経過したとある男性エンジニアのAさんのケース。外資系の会社と経営統合をし、当初は不満もなく、やりがいも感じていたが風向きや体制が変わってしまった。仕事を続けたいのか、転職したいのか、自分で判断するにはどうすればいいのか?自分で気付くための「外的キャリア」「内的キャリア」とは何か?キャリア・コンサルタント砂川 未夏氏に重要な点を教えていただいた。
経営統合により、工場の 相互活用や生産拠点の最適化を進めるほか、異種がタッグを組むことによる新たな製品の供給を目指し、総合部品メーカーとして製品の領域を拡げていくことに なる精密機械加工のミネベアとミツミ電機。2017年4月に経営統合を予定している両社の取引先は重複が少ないという。その統合に伴う取引先をみてみよう。
今、エネルギー業界で何が起きているのか?大型再編が示す将来像とは?エネルギー産業史研究の第一人者である東京理科大学大学院橘川武郎教授に緊急インタビューを行った。
合併や経営統合などの企業再編に反対した株主が、保有する株式を企業に買い取らせる「買い取り請求権」の行使が一般的になっている。専門家が株式買い取り請求権の行使手続きなどを解説。