「円安」関連倒産(6月、上半期)

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2016年6月の倒産事例

 電子玩具製造販売のワイ・シー・トイズ・ラボ(株)(TSR企業コード:575208058、法人番号:7120001107230、大阪府)は、中国の外注先で生産委託する体制を敷き、ベンチャーキャピタルからの出資を受けるなどで業容を拡大し、平成24年7月期には売上高4億2,964万円を計上していた。しかし、急速に進行した円安を背景に売上高が低下し、赤字経営に陥った。その後も円安基調が続くなかで、業績の立て直しが難しいことから破産を申請した。

上半期の産業別、小売業が前年同期を上回る

 2016年上半期(1-6月)の「円安」関連倒産は61件(前年同期比33.6%減、前年同期92件)だった。中国や新興国などの景気減速から資源価格が低下し、円安が必ずしもコスト高に直結していないことも影響した。こうしたなか、産業別では小売業(5→7件)が前年同期を上回った。今後も輸入品などを扱う企業の動向が注目される。

2016年7月08日東京商工リサーチ「データを読む」より

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